レビュー:ZEDIUS

「ZEDIUS」というSTGをつい先日クリアしたので、記念としてのエントリ。


これは本当に苦労した。DLしたのが8月の半ばなので、そこからクリアするまでに2ヶ月を要した事になる。しかもこのゲーム、前に一度挫折してゴミ箱行きにしてしまった記憶がある。そこから何故再度DLしたのかは自分でも分からないが、今となってはそれは正しい判断だったと思っている。


さて本題。


このゲーム、実は普通にプレイする以外の楽しみ方がある。一粒で二度美味しい!因みにそれは

「豊富に隠されている突っ込み所を探す」

というものである。


まずのっけからヤバい。

「惑星ゼディアスは平和だった 軍国(原文ママ)メルボルネが反旗を翻す、あの(あのっ!?)日までは」

ここまでは良い。

「メルボルネは極秘に宇宙基地で軍備を拡充」

うん。

「月と同等の大きさの超巨大核爆弾を、何の躊躇もなく、ゼディアスに投下した。」

"!!?"

ちょっと待て!!幾ら極秘裏にって言ったって、そんな巨大なモノが落とされるまでゼディアスの連中はその存在に気付かなかったのか!?あまりにも警戒体制がお粗末過ぎる!って言うかその質量なら別に核を仕込まなくとも、幾つかに分けて質量兵器として主要地域に落とせば良いだけなのでは??資源が宇宙から調達出来るんなら打ち上げコストも掛からないし。

「ゼディアスは、全人口の72%を失い、一瞬で死の星と化した。」

…メルボルネってゼディアスにある国だよね?反旗を翻すって言ってるし。本国に被害が及ぶ所まで頭が回らなかったのか?まあそもそも何の為に反乱を起こしたのかが一番の謎なんだけど。てめーの星汚してまで一体何をするつもりなのか。もしかして実は別の星の国とか?って言うか28%って結構生きてるような気がするんだけどなあ…。

「ゼディアスの最後の希望は、すべての兄弟を失った超時空戦闘機(重点!)と、
恋人を失ったエースパイロットに託された。」

つまり私怨!実にシンプルで良い。それで出撃させてくれるゼディアス軍?の溢れる人情味とおおらかさに涙を禁じ得ないな。ところでその情報いる?

「ゼディアスを,救え!」

何故か最後だけ読点がカンマになっているぞ!気をつけろぉ!

…とまあOPだけでここまで楽しめる。エンターテインメント。


さて、ここから先はゲーム本編だから突っ込み所などそうそうないだろう…とお思いか?


本作はステージ表示の後にBGMのタイトルが表示されるようになっている。BGMは作者様の自作で、アピールポイントの一つとなっている。

ではまず1面のBGMのタイトルは…?

「夢と希望と冒険と」

ちょっと待て。

まあね、このタイトル、確かに曲調にはとてもマッチしている。曲自体もこれ以上ない位1面のアトモスフィアを漂わせているし、一見何の問題もない様に見える。

しかし、「自分の星に落とされた核爆弾で全人口の72%が死滅してその上それで彼女が死んだ」という主人公にとって夢も希望もない状況には絶望的に合っていないのだ…。


…まだまだあるが、いい加減全部に突っ込んでいたら過去最長のエントリになってしまいそうだし、その上プレイの楽しみを損なうかも知れないので、後は4面について語るに留めておこう。

して、その4面。ステージ開始時に演出が入るのだが、これが異常に長い。その長さたるや何とおよそ35秒。しかもこのステージがかなりの難所で、慣れないうちは何度もゲームオーバーの屈辱を味わう事となり、その度にこのステージの頭に戻される。そうすると何が起きるか?

勿論再びこの演出を見させられるのである。毎回、ノーカットで。

わかったわかったわかったからもう!

でもこの演出でモチベーション上がったなあ。

「ここで死んでまたあの演出を見させられるのだけは御免だ…!」って。


さて、演出が終わり束の間の宇宙散歩(原文ママ)へGO。気になる曲名は…?


「たどたどしい切なさ」



たどたどしい→http://www.weblio.jp/content/%E3%81%9F%E3%81%A9%E3%81%9F%E3%81%A9%E3%81%97%E3%81%84

切ない→http://dictionary.goo.ne.jp/leaf/jn2/124758/m0u/

…?……?

意味不明なのでいつもこれでフフッてなる。


話は変わるけど、この面で隠しアイテム(各面に1個ずつある。実績解除の条件の1)を取得する事によってのみ出現する隠し武器があるのだが、これがかなりの曲者。

威力が見た目程じゃなかったり偏差射撃が出来なかったりと問題点はあるが、ぶっちぎりでヤバいのが表示優先度。なんとこの武器、敵弾より表示優先度が上なのだ。通常の拡散ショット程の攻撃範囲一面がほぼ隙間なく稲妻?で埋め尽くされる為、敵が死に際に撃った弾などが非常に見辛い。そのせいもあって僕はこの武器を5面に持ち込めた事が数える程しかないです(食い気味)。


あっまだゲームの内容について殆ど書いてない!?


システムは至ってシンプル。自機の武装はショットとオプション。オプションは攻撃方向を前→上下→後方→前…に変える事が可能。道中で入手出来るアイテムはパワーアップ/スピードアップとショット変更2種。装備しているショットと同じ種類のショット変更アイテムを取得すると5,000点のボーナス。


本作は一見実に不親切。バリアもなし、ボムもなし、敵の弾のみ地形を貫通…と、敵弾を無効化出来る手段が一切存在しない。スピードはあまり変わらないし、パワーアップに至っては5個取らないと効果が現れない。だからと言ってパワーアップアイテムがもりもり出るかというとそんな事はなく、最終ステージを除き大体1ステージに2~3個しか存在しないので最高の3段階目があまりにも遠い。その上死ぬと1段階パワーダウンするので尚更だ。

苦難の末パワーアップ出来ても、その効果があまり感じられない。拡散ショットは範囲が広がらず、前方集中ショットは範囲こそ多少広がるものの、まともに当たらなければ威力は推して知るべしだ。

最初はなんたる理不尽ゲーかと思った。だからゴミ箱行きになったのだろう。

だが、何度も死んでいく中で悟った。

「このゲームバランスだからこそ、この仕様がプレイヤーに優しいのだ」

フルパワーアップ前提の難易度に調整されている割にデスペナルティが異常に大きいSTGがある。復活パターンはあるのだろうが、初心者にとってはストレス要因以外の何者でもない。ある程度死ぬ事を前提としている本作にそういう仕様を持ち込もうものなら、そこにあるのは辛さだけだっただろう。フルパワーアップでもそんなに変わらない、という事は初期段階でも十分に戦える事の裏返しでもあるのだ。スピードも然り。無ければ回避がギリギリになる場面は確かにあるが、初期スピードで回避不能な攻撃や地形はない。

弾消し要素の無さについても、速攻を心掛けて弾の発射源=敵を潰していけば意外と何とかなるレベルだから、弾消しが加わると本作においてはかえってゲームの面白さを削いでしまうような気がする。実際、自分の腕のみを頼りにパターンを組んでいく作業はとても楽しいものだったのだ。それでも死ぬけど。

そうそう、ちょっと話はずれるけど武器の差別化がきちんとされていたのには非常に好感が持てた。表示弾数制限の為に左端で撃つと威力が落ちるがザコの大群を処理しやすく、接射すると強い拡散ショットに対し、画面左端にいても一定の威力を保てる為ボスとは戦い易いがザコの処理が難しく、総合火力では劣る前方集中ショット、とこんな風に。拡散ショットの接射はロマンですよ。


難易度についての補足だが、本作の難しさは弾の速さ+ランダム要素+ボスの硬さ+物量がメイン要素。迷いがあるととかく死にやすい。


音楽の話。

こだわっているだけあり、ステージ毎のアトモスフィアにはとても合っている。時々タイトルがアレだけど…。ステージ名とその副題?と共に何とも言えない気分にさせてくれる時がある。これがシリアスな笑いか。

ラスボス戦はグッと来た。それまでの曲が随所に散りばめられていて、自然とそこに至るまでの苦労が脳裏に浮かぶ。エンディングまで泣くんじゃない…!とか考えていたら最後の1機が落ちたのは良い思い出だ。

ノーコンティニュークリアで出現する隠しステージのBGMも良い。これ聴く為に頑張っても良い程だと思う。ただ真ボス曲は…完全に○○○ィ○○だ!?ここはもうちょい何とかして欲しかったなあ。


散々いじったけどこれは愛ゆえにだから!愛が無ければ1日潰してエントリなんぞ上げませんって。

所々粗はあるけどシリアスな笑いと緊張感が同居し、STGの原点を再確認させてくれる隠れた良ゲー。難易度は高いけど、その分達成感は並じゃないし、クリア出来ないレベルでもない。パターンを組んで行けばその分確実にクリアには近づくのだ。RPGをプレイするつもりで気長にプレイしてみては如何だろうか。


※難しいと思ったら…
・無駄弾を使わない(出来る限り弾を敵に当て続ける)
・追尾してくる敵を優先的に破壊、撃ち漏らさない(本作におけるこのタイプの敵は本当にしつこい)
・無理はしない


DLはこちらから(作者様のサイト)→http://dooooooo.sitemix.jp/index.html

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